第83回 アカデミー賞(The 83rd Academy Awards)主演男優賞、助演男優賞ノミネーションと受賞者・受賞作品一覧

2011年2月27日 授賞式
受賞作品・受賞者は朱字で示されています.
 

主演男優賞 Actor in a leading role

 

  • ハヴィエル・バルデム(Javier Bardem)『ビューティフル』
  • ジェフ・ブリッジス(Jeff Bridges)『トゥルー・グリット』
  • ジェシー・アイゼンバーグ(Jesse Eisenberg)『ソーシャル・ネットワーク』
  • コリン・ファース(Colin Firth)『英国王のスピーチ』
  • ジェームズ・フランコ(James Franco)『127時間』

<ノミネーション感想>
『Get Low』で怪演したロバート・デュヴァルがはずれて、ハヴィエル・バルデムがノミネートされたのは、ジュリア・ロバーツのごり押しのせいという噂が出ているこのカテゴリー.
ジェシー・アイゼンバーグの好演は捨てがたいが、二年連続二度目のノミネート、その上第68回ゴールデングローブ賞、第17回全米映画俳優組合賞、第16回放送映画批評家協会賞も受賞しているコリン・ファースが有力視されている.
<結果発表感想>
プレゼンターのサンドラ・ブロックがユーモアを交え、堅くなりがちなシーンを和らげた.
予想通りであったが、緊張しながらも静かにうれしそうなコリン・ファースを見てイギリスは大賑わいであろう.ジェーン・オースティン原作の『高慢と偏見』(原題:Pride and Prejudice) のダーシー役であらゆる女性の心をとらえスターになった彼が年とともに地道にいい演技をしてきた甲斐があった.受賞スピーチでこれがピークだと笑ったが、この後もきっと評価をうける芝居を続けるだろう.

 

助演男優賞 Actor in a supporting role

 

  • クリスチャン・ベール(Christian Bale)『ザ・ファイター』
  • ジョン・ホークス(John Hawkes)『ウィンターズ・ボーン』
  • ジェレミー・レナー(Jeremy Renner)『ザ・タウン』
  • マーク・ラファロ(Mark Ruffalo)『キッズ・オールライト』
  • ジェフリー・ラッシュ(Geoffrey Rush)『英国王のスピーチ』

<ノミネーション感想>
ジェフリー・ラッシュとクリスチャン・ベールという二人の演技派の一騎打ちになりそうだ.
癌を克服したと言われるマイケル・ダグラスや、クリスチャン・ベールがその静かな演技を褒めてやまないマーク・ウォールバーグ、そして新しいスパイダーマンのアンドリュー・ガーフィルドはノミネートされなかった.
<結果発表感想>
13歳の時『太陽の帝国』(原題:Empire of the Sun)の主人公役で映画デビューしたベールは『アメリカン・サイコ』(原題:American Psycho)など心理描写の深い役からバットマンのようなヒーローものまでこなし、体重・体格・顔の形相まで大変身させる役者.ベールの才能もあるが、実在する彼のキャラクターのすごさも影響したのだろう.

 

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