第85回 アカデミー賞 主演男優賞、助演男優賞 ノミネーションと受賞者・受賞作品一覧

2013年2月24日 授賞式
受賞作品・受賞者は朱字で示されています.

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主演男優賞 Actor in a leading role

 

  • ブラッドリー・クーパー(Bradley Cooper)
    『世界にひとつのプレイブック』(原題: Silver Linings Playbook)
  • ダニエル・デイ=ルイス(Daniel Day-Lewis)
    『リンカーン』(原題: Lincoln)
  • ヒュー・ジャックマン(Hugh Jackman)
    『レ・ミゼラブル』(原題: Les Misérables)
  • ホアキン・フェニックス(Joaquin Phoenix)
    『ザ・マスター』(原題: The Master)
  • デンゼル・ワシントン(Denzel Washington)
    『フライト』(原題: Flight)

<ノミネーション感想>
【予想】
ダニエル・デイ=ルイス。
神がかりと言おうか。
役になりきるという事はこういう事なのかとしみじみ思う。
デイ=ルイスは見えない。
リンカーン大統領しかスクリーンに存在しない。
 
<結果発表感想>
すばらしいスピーチだった。
今回のアカデミー賞の受賞スピーチではユーモアと感動を交えた彼のものが一番良かった(もちろん涙が出たのはベン・アフレックのスピーチだが)。
真面目な顔で「『リンカーン』の話が来た時、実は自分はマーガレット・サッチャーを演じるはずだったんだ」と話し始め、自分の受賞をアナウンスし後ろに控えていたプレゼンターのメリル・ストリープに向かって振り向く。
「スティーブンはメリルをリンカーンにしたいと最初は思っていたんだよね。結構そのヴァージョンを観たかったな」と笑いかける。
彼のような演技の天才と家庭をもつのはきっと大変だろうと想像させる、妻レベッカへの愛情を込めた感謝の言葉もよかった。
そして最後に母にこの賞を捧げる。
エレガントでクラシック。
 

 

助演男優賞 Actor in a supporting role

 

  • アラン・アーキン(Alan Arkin)
    『アルゴ』(原題: Argo)
  • ロバート・デ・ニーロ(Robert De Niro)
    『世界にひとつのプレイブック』
  • フィリップ・シーモア・ホフマン(Philip Seymour Hoffman)
    『ザ・マスター』
  • トミー・リー・ジョーンズ(Tommy Lee Jones)
    『リンカーン』
  • クリストフ・ヴァルツ(Christoph Waltz)
    『ジャンゴ 繋がれざる者』(原題: Django Unchained)

<ノミネーション感想>
【Snubs:ひじ鉄くらって、排斥、つまはじき、袖にされている!】
エズラ・ミラー (Ezra Miller)、レオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)、サミュエル・L・ジャクソン(Samuel Leroy Jackson)。

まず、ミラーが存在することを映画芸術科学アカデミー(Academy of Motion Picture Arts and Sciences、AMPAS)会員たちは知らないのだろうか?
ミラーが出演している映画『The Perks of Being a Wallflower』は完全に無視されているが、理由が見えない。
他のカテゴリーはともかくミラーは、彼の演じたパトリックはもっともっと観ていたいキャラクターだった。
この映画を観た会員がひとりもいないとは思えない。
表立って認めたくなくても、『ハリー・ポッター』シリーズ(Harry Potter Series)でハーマイオニー・グレンジャーを演じたエマ・ワトソン(Emma Watson)が好きな会員はいるはずだ。
かわいい彼女がミラーの妹役で出演している映画だぞ!
演技力のあるミラーのことだから、賞など関係なく活躍していくであろうが、彼の名をこのリストの中で見たかった。

そういえばミラーが出演した昨年の映画『少年は残酷な弓を射る』(原題:We Need to Talk About Kevin) でミラーの母を演じた主演のティルダ・スウィントン(Tilda Swinton)がノミネートされていなかったことをぼやいた覚えがある。

主演男優賞にノミネートされているホアキン・フェニックスが
「賞なんてくそくらえ」
みたいなことを言っているらしいが、確かにこういった賞を受賞するイベントが嬉しい人もいれば鬱陶しいだけでうれしくない人もいるだろう。
「賞」というものはアカデミー賞に限らずいつでも正解ではない。
様々な思惑がうごめいている。
だからこそノミネーションも受賞もいちいち一喜一憂してはいけないものと左脳ではわかっている。
だがしかし! 日本での公開予定が決まっていない『The Perks of Being a Wallflower』は一押しの映画なので覚えておいて欲しい

『ジャンゴ 繋がれざる者』(原題: Django Unchained)で嫌な悪役を演じたディカプリオ、そして姿が変わり果てすぎて本人だと気づきもしなかったジャクソンがノミネートされていないのも解せない。
ディカプリオにいたっては「またか」「いつも通り」。
かろうじてクリストフ・ヴァルツがノミネートされているからいいものの、この映画はヴァイオレントすぎて敬遠されたとしか納得できないのだろうか。

【予想・願望】
何も深く考えなければ、アラン・アーキン。
しかし、アーキンとフィリップ・シーモア・ホフマンはうますぎてかえって前と同じ感が出ているかもしれない。
ここはひとつ「他の多々の映画でもっとすばらしい演技をしていながらノミネートさえされることのなかった経験を持つ」トミー・リー・ジョーンズではなく「のりにノっている」クリストフ・ヴァルツに受賞してもらいたいものだ。
クエンティン・タランティーノ(Quentin Tarantino)も喜ぶだろう。
トミー・リー・ジョーンズには『終戦のエンペラー』(原題:Emperor)で主演賞をとるために来年戻って来て欲しい。
 
<結果発表感想>
ヴァルツの礼を大切にするスピーチはタランティーノに響いたであろう。

 

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