クリスマスが素材、背景、テーマの映画 おすすめベスト15

本当の意味でのクリスマスは資本主義のために失われたと言われますが、冬の寒さの中、12月は精神的にあたたかさを感じます.
学校のグラウンドや、街角でクリスマスツリーが売り出され、夜になれば色とりどりクリスマスライトデコレーションが輝く中、暖炉の薪が燃えるにおいと、煙突から見える煙(サンタクロースが火傷してしまいます!)に年の最後を飾るほのぼのした季節を感じます.
家の中でエグノグを飲みながら家族で映画を観る事が多い時期になりました.
クリスマスが素材、背景、テーマの映画は、そのジャンルの広さも数の多さもすごいものです.
子供から大人まで家族で楽しめる作品から、古い映画、クラシックファンにうれしいシネマ、恋人同士で観たい恋愛物語、大笑いできる面白いもの、涙が思わずぽろり、さては大泣きしてしまう感動の映画を選びました.
年齢によるレイティングが付けられたものは公開年の後に記してあります(ハロウィーン:家族で楽しめる少し怖い映画 おすすめベスト10を参照してください).
クリスマスシーズンに皆さんで観る映画の参考にしてください.

素晴らしき哉、人生!(原題:It’s a Wonderful Life)

1946年作品

フランク・キャプラ 監督.ジェームズ・ステュアート、ドナ・リード 出演
アメリカで最も親しまれた名作のひとつで、クリスマスから年末へかけての定番映画として、毎年テレビで放映されます.
不運と失敗の為クリスマスの晩に自殺を図ろうとした主人公ジョージ・ベイリー.彼を助ける使命を受けた天使は、ベイリーが生まれていなかった場合の状況を見せ、彼がいかに素晴らしい人生を送ってきたかを理解させようとします.心の奥底から温かくなり元気づけられる感動の映画のひとつです.

三十四丁目の奇蹟(原題:Miracle on 34th Street)

1947年作品

ジョージ・シートン 監督.モーリン・オハラ、ジョン・ペイン、 エドマンド・グウェン、ナタリー・ウッド出演
サンタクロースを信じる心がたくさんの人の心を癒す事になる、これもまたクリスマスシーズンぴったりのほのぼのしたクラシックでありながら、裁判のシーンも見応えのある映画です.
子供の期待を破らないクリス役のグウェンはアカデミー助演賞を獲得、子役の可愛いウッドを観る事も出来ます.

ホワイト・クリスマス(原題:White Christmas)

1954年作品

マイケル・カーティス 監督.ビング・クロスビー、ダニー・ケイ、ローズマリー・クルーニー、ヴェラ=エレン 出演
このクラシック映画はアーヴィング・バーリンの音楽が素晴らしい事とクロスビーとケイの魅力によって成り立っています.ミュージカルをお好きでない方でもこの映画の主題歌を始めつい口ずさんでしまう歌の数々ができるでしょう.ダンスの好きな方にもうれしいナンバーの多さ.ジョージ・クルーニーの美しいおばさんローズマリーも見られます.

グレムリン(原題:Gremlins)

1984年作品
PG

ジョー・ダンテ 監督.ザック・ギャリガン、フィービー・ケイツ 出演
主人公の父親がチャイナタウンの骨董屋で買ったクリスマスプレゼントのモグワイが可愛過ぎて、それがよけいグレムリンを恐ろしく見せます.
実は、この映画をハロウィーンの映画参考リストに加えるかクリスマスの参考リストに加えるか迷ったほど、怖いシーンがあります.
クリス・コロンバスが脚本を書き、スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を取ったこの映画は大人気を博しました.ジェリー・ゴールドスミスが担当した音楽も聞き所があります.

3人のゴースト(原題:Scrooged)

1988年作品
中学生以上

リチャード・ドナー 監督.ビル・マーレイ、カレン・アレン、 ジョン・フォーサイス、ロバート・ミッチャム、 キャロル・ケイン 出演
チャールズ・ディケンズの名作、小説『クリスマス・キャロル』の設定を現代に置き換えた作品.原作の冷血な主人公が、過去、現在、未来の幽霊に会って自分を見つめ直す物語を現代風にアレンジしています.ゴースト役のケインが実に素晴らしいのです.

ホーム・アローン(原題:Home Alone)

1990年作品
PG

クリス・コロンバス 監督.マコーレー・カルキン、キャサリン・オハラ,ジョー・ペシ、ダニエル・スターン 出演
クリスマス家族旅行でフランスへ行く予定だったのが、ひとり取り残されてしまった少年ケヴィン.家族がいなくなり一人暮らしをエンジョイしている所に泥棒の出現.家を泥棒から守る頭がよくてクリエイティブな少年をカルキンが、我が子の元へ帰ろうと必死の母親をオハラが絶妙なタイミングで演ずる娯楽作品.ジョン・ウィリアムズが担当した音楽がシーンを盛り上げます.

サンタクローズ(原題:The Santa Clause)

1994年作品
PG

ジョン・パスクィン 監督.ティム・アレン、エリック・ロイド、ウェンディ・クルーソン、ジャッジ・ラインホルド 出演
サラリーマンの男がクリスマスイブの夜、奇異な事からサンタクロースの仕事を引き継ぐことになってしまうコメディ.離婚した為、いつも会えない息子を喜ばせようとするジレンマが心苦しいです.シリーズ化していますが、第一作目が一番良いでしょう.時々目をつぶってアレンが声の担当するバズ・ライトイヤーを思ってしまうと面白いです.

あなたが寝てる間に(原題:While You Were Sleeping)

1995年作品
PG

ジョン・タートルトーブ 監督.サンドラ・ブロック、 ビル・プルマン、 ピーター・ギャラガー、 ピーター・ボイル、 ジャック・ウォーデン 出演
シカゴの鉄道改札口で仕事をする孤独なルーシーは、通勤客のハンサムな青年ピーターを見る事だけが楽しみ.家族がいないことを理由にクリスマス勤務を押し付けられた日、強盗に絡まれ線路上に落ちたピーターを救出.その後ピーターの家族に彼の婚約者と勘違いされたことから始まる出来事を面白く、切なく、そして甘く演出したロマンチック・コメディ.
応援したくなるルーシー役をブロックが、ナルシシストのピーター役をギャラガーが、ピーターの家族をプルマン、ボイル、ウォーデンを始め、味のある役者が好演しています.心和やかになる恋愛映画の傑作のひとつです.

グリンチ(原題:Dr. Seuss’ How the Grinch Stole Christmas!)

2000年作品
PG

ロン・ハワード 監督.ジム・キャリー 主演、アンソニー・ホプキンス ナレーション
誰も彼も、勿論クリスマスも大嫌いなグリンチは、フーヴィルの村に住む人々がクリスマスの到来に浮かれているのが気に入りません.彼はフーヴィルからクリスマスを盗んで村人が希望と楽しみを失うようとするのでした.
アメリカで最も有名な子供向け絵本作家 ドクター・スース原作のこの作品.クリスマスのギフトアイディアのひとつにはあげませんでしたが、原作の本、そしてチャック・ジョーンズ 監督、フランケンシュタインで有名なボリス・カーロフ ナレーションの1966年アニメーション作品も一緒に贈ると楽しいでしょう.有名な歌の数々も楽しめます.

セレンディピティ(原題:Serendipity)

2001年作品
中学生以上

ピーター・チェルソム 監督.ジョン・キューザック、ケイト・ベッキンセイル、ジョン・コーベット、ジェレミー・ピヴェン、ユージン・レヴィ、ブリジット・モイナハン 出演
クリスマス前のニューヨークで偶然に出会い惹かれ合うジョナサンとサーラ .二度目の偶然の再会後彼女は、彼の電話番号を5ドル札に、自分の番号を本の内側に書きこれが真の運命なのか試そうと提案.もし一緒になる運命であるならまた出会うはずと、手袋の片方ずつを分け合いその場を別れる二人.
七年後、ジョナサンもサーラもそれぞれ違う相手との結婚を控え、もう一度運命を試すようにお互いを捜し始めるのでした.ロマンチスト究極の恋愛映画.サントラも是非お聴きください.

エルフ サンタの国からやってきた(原題:Elf)

2003年作品
PG

ジョン・ファヴロー監督.ウィル・フェレル、ズーイー・デシャネル、ジェームズ・カーン、ボブ・ニューハート 出演
北極でサンタクロースと共に暮らす小さなエルフに赤ん坊の頃から育てられた 人間が、エルフの倍以上のサイズに成長した為、自分が人間であることを知り、本当の父親を探し出し一緒に暮らし始めるコメディ.
今では、『アイアンマン』で有名なファヴローが監督し、国宝的名コメディアンのニューハートが育ての親役で出演しているのがうれしい娯楽作品.

ポーラー・エクスプレス(原題: The Polar Express)

2004年作品
G

ロバート・ゼメキス 監督.トム・ハンクス 主演
原作はクリス・ヴァン・オールズバーグが1985年に出版した同名の絵本
クリスマスイブの夜、サンタクロースを信じられなくなった少年のもとに大きな蒸気機関車が突如出現.機関車「ポーラー・エクスプレス」は、サンタを信じる少年少女を乗せて北極点を目指し子供達の冒険が始まリます.
人物のCGモーションキャプチャに慣れるのは少しかかりますが、機関車の壮大さ、映画の音楽の美しさは、すぐのめり込みます.

ラスト・ホリデイ(原題:Last Holiday) 

2006年作品
中学生以上

ウェイン・ワン 監督.クイーン・ラティファ 主演
内気なデパート販売員が余命二、三週間と宣告された時、最期の日々をエンジョイしようとヨーロッパにでかけます.高級リゾートで贅沢に過ごし始めた彼女と、その周囲の人々を描いたコメディは観終わった後、一日一日を大切に、何かを待っているだけではなく行動に移そう、と力づけられる映画です.

ホリデイ(原題:The Holiday)

2006年作品
中学生以上

ナンシー・マイヤーズ 監督.キャメロン・ディアス、ケイト・ウィンスレット、ジュード・ロウ、ジャック・ブラック 出演
同じように恋に破れたばかりのキャリア・ウーマンが、休暇中にお互いの家を交換する「ホーム・エクスチェンジ」することによって、自分を見つめ直し、新しい人生に目覚めるという心ぬくまるロマンティック・コメディです.憂いを帯びていつも以上にハンサムなシングルファーザー役をロウが好演する一方、映画音楽家役のブラックが今ひとつ場違いなのが残念.
ハンス・ジマー初めとする有能な作曲家のサントラが素晴らしく是非聴いてほしいものです.

Disney’s クリスマス・キャロル(原題:A Christmas Carol)

2009年作品
PG

ロバート・ゼメキス監督.ジム・キャリー、ゲイリー・オールドマン、コリン・ファース、ボブ・ホスキンス、ロビン・ライト・ペン、ケイリー・エルウィズ 出演
1951年、 1984年、 1999年と何回も映画化された原作は不朽の名作チャールズ・ディケンズの『クリスマス・キャロル』.『ポーラー・エクスプレス』の監督を務めたロバート・ゼメキスがまたもCGを駆使した作品です.
エベニザー・スクルージと過去、現在、未来のクリスマスの亡霊達をジム・キャリーがひとりでこなし、クラチット、マーレイ、タイニー・ティムをゲイリー・オールドマンが好演.

追記

ダイ・ハード(原題:Die Hard)

R−大人用
1988年作品
ジョン・マクティアナン 監督.ブルース・ウィリス、アラン・リックマン 出演
ロサンゼルスの日系企業での仕事上、子供達を連れて転勤した妻.彼女に誘われクリスマスパーティーに出席する為ニューヨークから出て来た刑事の夫.ぎくしゃくする二人を待ち受けていたのは全社員を人質にとった強盗団.たった一人で死闘するマックレイン警部補を演じたウィリスの名を知らしめた名作.リックマンの悪役ぶりも有名.
典型的なクリスマス映画ではありませんが、熱意を持っておすすめします.アクションファンでなくても彼の筋肉で押すのではなくその機転と経験、妻への愛情を起爆とした活躍ぶり拍手を送るでしょう.
ちなみに続編の『ダイ・ハード2』(Die Hard 2: Die Harder)もクリスマスシーズンの設定.

ペンギン大作戦(原題:The Madagascar Penguins in a Christmas Caper)

ここでも大きくおすすめしたいのですが、短編の為またもメインリストから外しました.
隊長スキッパー、コワルスキー、リコ、新人プライベートで成り立つペンギンズと、クリスマスのスピリットを味わってください.
ドリームワークス・アニメーションが、テレビシリーズが好評大人気のペンギンズを長編アニメーション映画化してくれると嬉しい限りです.
 

 
 

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