子供に見せていいか迷っている時の参考: 『ホビット 思いがけない冒険』

☞SPOILER ALERT ネタバレを含みます SPOILER ALERT☜
 
外国映画、洋画を観る時にいつも考えてしまうのが「この映画を小学生の子供と一緒に観てもいいのだろうか?」という事です。

小学生の低学年、中学年、高学年という分け方もありますが、年齢という型にはめられない違いもあります。
子供たちそれぞれの感じ方、捉え方、理解の仕方は年齢という枠組みを超える時があるのです。
持って生まれたもの、育った環境、様々な経験によっても異なるでしょう。
三者三様、十人十色、千差万別。
最後は、その子供をよく知る大人が判断する事です。
何れにせよ、子供と一緒に素敵な映画時間がシェアできる事を願っています。

今回の映画は『ホビット 思いがけない冒険』 (原題:The Hobbit: An Unexpected Journey)。
児童小説が原作の映画ですが、アメリカではPG-13レイティングがついています。
すなわち、アメリカの映画協会では「小学生には向いていない内容がある」「小学生が観るには注意が必要」「大人のガイダンスを要する」などと判断されたという事です。

ピーター・ジャクソン監督のファンタジー映画ですから、DVDを待つのではなく是非とも劇場で見せたいと思っていました。
今現在の年齢、そして『ホビット』トリロジーが三年に渡って(第一作目が2012年、第二作目が2013年、第三作目が2014年)公開されるという事も考慮に入れました。

一緒に劇場へ行く予定でしたが、本人がトレーラー動画の予告編のひとつを観てゴラムを恐がり迷いが出てきました。
後で怖い夢を見たり、トラウマになるのではいけないと思い、観に行くのはやめる事にしました。
ところが後日、本を自分で探し出して読み始めるとふたたび興味が出たようで、やはり観たいと言い出しました。
友達を何人か誘ってレッツゴー!

 


 

結論(conclusion)

見せてよかったです。

確かに怖いところはいくつかありました(感受性の強い恐がりのお子さんにはおすすめしません)。
オークがなぜわざわざドワーフ王の首をとらなければならないのか、ゴラムがなぜゴブリンを殺したのかと聞かれました。
しかし、冒険・アドベンチャーのこと、様々な国や種族の事、それぞれのキャラクターの行動の仕方、判断力なども映画鑑賞後話し合えました。
もちろん、笑えたところがたくさんあったのでお互いに思い出しては大笑いできたのもプラスです。
くしゃみをした時は、鼻くそ・鼻水(みどりばな?)とまざったホビットを見た時のトロールのリアクションの真似をしたりしてます。
特に、あんなに怖がっていたゴラムの表情の真似(なぞなぞの答えが思いついたり、わからなくなったりして迷っている時)をしたり、口まね「プッレッシャア〜ス」とお互いに言い合っては笑っています。

映画を見終わった後「楽しかったね」「おもしろかったね」「よかったね」と言える事、映画を観てしばらく経った後もその映画の話題で会話が盛り上がる事を評価の糧としています。

いくつかのポインターを箇条書きにして書き留めます。
参考にしてください。

【注意事項】

暴力・ヴァイオレンス(violence)

ドワーフ王国が邪竜スマウグに襲われる
ドワーフたちとオークたちの戦争
オークのリーダーがドワーフの王の首を取る
オークのリーダーがトーリンの捕獲に失敗した部下を殺す
ゴラムがゴブリンの一人を石でうち殺す
ドワーフたちとゴブリンたちとの戦い
ドワーフたちとオークとの戦い

恐怖感(terror, horror)

森の動物たちが死んでいく
ラダガストが巨大グモに襲われそうになる
ネクロマンサーの復活を示唆する幽霊の登場
ドワーフたちを常に追うオークたちの存在
ゴラムの登場
ビルボを襲おうとするゴラム

流血(gore)

戦いの場での流血シーンはみられない

性・ヌード(sex, nudity)

エロさや濡れ場はなし。
オーク、トロール、ゴブリン、ゴラムなどは半裸っぽい

麻薬・ドラッグ(drug)

ラダガストは何を吸い込んでいるか不明

喫煙(smoking)

ビルボ、ガンダルフ、ラダガストは喫煙している

飲酒(drinking)

ガンダルフやドワーフたちはワインなどを飲んでいる

【その他考慮したい事】

3D(three-dimensional)

たいした事はない

その他の視覚効果

カメラの動きが早すぎたり揺れすぎたりする事が多く目が回りそうになる(特に序章的なドワーフ王国の歴史部分)

上映時間(running time)

3時間近くの映画なのでトイレには直前に行っておいて正解
最初の部分はゆっくりだが興味を十分引きつけるだけのストーリーで飽きない
エンドクレジットのあとに次回作の予告編等があるのかと思い最後までエンドロールを観ていたが、結局何もなかった

【良点】

学び得るもの(lesson learned)

勇気
忠義
友情
世界は本の外にある

楽しい事、おもしろい事(fun, joy)

たくさん!

レイティング
【日本】G
【米国】PG-13
 

 

関連記事

 

 

 

ショッピング情報
【DVD Blu-Ray】 ホビット 思いがけない冒険
【iTune 映画ダウンロード】 ホビット 思いがけない冒険(字幕版)
【iTune 映画ダウンロード】 ホビット 思いがけない冒険(日本語吹替版)
【おもちゃ】レゴ
【ホビー】レプリカ
【本】ホビット
【iTune 映画音楽ダウンロード】The Hobbit: An Unexpected Journey Original Motion Picture Soundtrack – Howard Shore
【映画音楽CD】ホビット 音楽