ガールズトーク:スノーホワイト(原題:Snow White & the Huntsman)

新しく『ガールズトーク』のセクションをスタートします.
女友達 Andral と Emethy が、映画観賞後に述べた感想をそのまま会話でお届けします.
ネタバレが各所にありますのでお気をつけ下さい.
[原文:英語]

© 2012 Universal Studios; All rights reserved.


 

Emethy:「ねえ、どう思った?」

Andral:「ものすごく良かった。」

Emethy:「何が良かったの?」

Andral:「何もかも良かった。」

Emethy:「ふーん。」

Andral:「なに、いいと思わなかったの?」

Emethy:「私にはもの足らなかったな。ディズニーや、一般的に知られている白雪姫の話とコンテントというかコンセプトを変えるのならもっと掘り下げて欲しかった。すべてが浅い。」

Andral:「例えば?」

Emethy:「やっぱり、クィーン、白雪姫の継母妃ね。彼女自身過去にひどい仕打ちをされたためにあのようになってしまったというアンダートーンがあるのに、随分キャラクターの掘り下げも説明も浅くて彼女のモチベーションがしっくりいかないし、彼女をどう見たらいいのかわからなくなってしまう。観ていてもっと彼女を知りたいと苛立っちゃう。」

Andral:「そういえばそうだわね。でもそこは白雪姫を善、クィーンを悪として割り切らなくちゃ。ところで、アンダートーンといえば、弟との間に近親相姦の感じしなかった?」

Emethy:「えっ、そうだっけ? 弟はとにかくクリーピー、気持ち悪かった。あの髪型はどうしてなんだろう。いまでもさらわれた当時の子供でいるつもりなのかな。まあなんにしてもあのキャラはいらないと思った。」

Andral:「『300 〈スリーハンドレッド〉』程じゃないけど、少しね。近親相姦の要素あったわよ。彼の役割はただひとりクウィーンが信用できる側人よ。」

Emethy:「それより、肝心な事、ハンツマン(猟師エリック)とウィリアム公爵子息、どっちがタイプ?」

Andral:「体つきからしたら、クリス・ヘムズワースのハンツマン。」

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Emethy:「えっー、そうなの。私はサム・クラフリン演ずるウィリアムの方がいい。ハンツマンの筋肉もりもりはダメ。『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』で宣教師役のときからハンサムだと思ってたし。」

Andral:「あなたは、スレンダーが好みだったしね。」

Emethy:「クリス・ヘムズワースは、彼が主役やってる『マイティー・ソー』の方がもっときれいに映っているよ。何しろ神様の役だから。でも、白雪姫があっちの方に向くとは思わなかった。」

Andral:「そりゃあ、タイトル(原題:Snow White & the Huntsman)から言ってそうなるでしょう。」

Emethy:「何かウィリアムかわいそうじゃん。彼子供のときから白雪姫の事を愛していてずっと忘れていなかったんだよ。それに比べてハンツマン、最愛の妻はどうなったのよ。」

Andral:「うーん。白雪姫はふたりの男性を愛してしまったけれど、やっぱり、ハンツマンの方にもっと魅かれていくのよ。ラブストーリーの王道じゃない。最初は反発し合って、というの。最後の方本当ウィリアムに素っ気ないものね。握手よ、握手。あれってメッセージ以外の何物でもない。あんたは握手程度の男なのよって。」

Emethy:「キスシーンは最悪だったね。」

Andral:「白雪姫は塔に閉じ込められたのよ。そういうのはなしよ。」

Emethy:「うーん。わからん。」

Andral:「わかんないのは小人よ。ごちゃごちゃして誰が誰だかわかんなかった。」

Emethy:「ええ、そうなの? ボブ・ホスキンス、イアン・マクシェーン、ニック・フロスト、トビー・ジョーンズ、エディ・マーサンはすぐわかったけど。レギュラーサイズの役者が小人役を演ずるとはね。がっかりよ。」

Andral:「えっー、そうだったの。違和感全然なかった。」

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Emethy:「違和感って。ドワーフの役者の仕事が小人症の俳優からとられてんだよ。ひどいよ。ボディダブルとしてしか出さないなんて。ホスキンスやマクシェーンは確かにいい役者だけど、どうも納得がいかない。ああいうのは辞めて欲しい。小人が最初8人いて1人殺されるのも嫌だった。」

Andral:「えっ? 8人いたの? 小人は7人って決まっていなかったのかしら。」

Emethy:「ひとり死んで7人よ。」

Andral:「トロルはどう? きっと白雪姫の美しさに参っちゃったのよ。クリステン・スチュワートもきれいよね。特にみずみずしい肌が。あの肌、惚れちゃうわ。彼女は、子役のときから好きよ。『トワイライト』シリーズも大好き。彼女が戦う時、ジャンヌ・ダルク思い出しちゃった。彼女のあの表情も好き。」

Emethy:「ふーん。しゃべり方はオーバーザトップだったけど、私はシャーリーズ・セロンが演じた女王ラヴェンナの方がよっぽどきれいだと思った。白雪姫よりきれいな王妃も珍しいんじゃない? この間『白雪姫と鏡の女王』観たけど、クウィーン役のジュリア・ロバーツは美しさがまるで感じられなかった。ドレスはユニークできれいだったけど。」

Andral:「ドレスが最高よね。クウィーンのレイブンのドレスが特に良かった。ねえ、そういえば最後、彼女が死んだ時そんなに年とってなかったよね。映画の途中の方が年とって見えた。」

Emethy:「ええ? あれ充分老いていたと思うけど。なんか不自然だったけど。不自然と言えば、あの妖精どう思った?」

Andral:「いいと思ったわよ。」

Emethy:「じゃあ、あの大きな角のはえた牡鹿は?」

Andral:「いいと思ったわよ。」

Emethy:「はいはい、あなたは何でもいいと思ったのね。あれって『もののけ姫』のパクリじゃん。でも他のはディズニーのアニメーションのシーンの雰囲気出てたね。」

Andral:「メイクビリーブなのよ。こういう映画は、何でも信じるって心構えを最初っから持っていれば何でもすてきに見えちゃうの。映画科で勉強した時教授に習ったのよ。その方が特よ。あの鳥に分かれたり、蝶々に分かれたりするシーンは最高よ。」

Emethy:「シーンの所どころはあっとするものがあったね。観るのはいいけど、セリフはいまいち。白雪姫のスピーチはちょっとしらけたよね。あれだけの兵に活気づけるのって難しいと思うけど、あそこらへんで脚本のあらが見えちゃう。」

Andral:「もう覚えてないくらい大した事なかった。」

Emethy:「ところでなんでクィーンは白雪姫を最初から殺してなかったんだろう。結局死にたい、誰かに殺されたいって願望があったんじゃないかな。でも結局わからずじまいね。」

Andral:「わからないと言えば、最後のドアのシーン。開いていたり閉めてあったり中からだったり外からだったり、あれはおかしい。気になって最後のシーンに集中できなかった。」

Emethy:「俳優が好きとかエフェクトが好きだとかだったら楽しめるけどストーリーラインを重視する人には物足らないと思う。」

Andral:「私はおすすめするわ。もう一回観たいくらいだもの。」

 

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