第83回 アカデミー賞(The 83rd Academy Awards)主演女優賞、助演女優賞ノミネーションと受賞者・受賞作品一覧

2011年2月27日 授賞式
受賞作品・受賞者は朱字で示されています.
 

主演女優賞 Actress in a leading role

 

  • アネット・ベニング(Annette Bening)『キッズ・オールライト』
  • ニコール・キッドマン(Nicole Kidman)『ラビット・ホール』
  • ジェニファー・ローレンス(Jennifer Lawrence)『ウィンターズ・ボーン』
  • ナタリー・ポートマン(Natalie Portman)『ブラック・スワン』
  • ミシェル・ウィリアムズ(Michelle Williams)『ブルーバレンタイン』

<ノミネーション感想>
ノミネートされても無冠で帰る事の多いアネット・ベニングと、おめでたいニュース続きのナタリー・ポートマンのどちらかという所.
『トゥルー・グリット』の関係者のこそばゆい弱腰なやり方(映画の主役だったヘイリー・スタインフェルドを助演女優のカテゴリにもっていった)と違い、『ウィンターズ・ボーン』の関係者が、ジェニファー・ローレンスの演技を信じ彼女を堂々と主演としてカテゴライズしているのが嬉しい.
またミシェル・ウィリアムズが、確実にその演技を伸ばしている事の証拠ともいえるノミネーションにヒース・レジャーもどこかで微笑んでいるだろう.
<結果発表感想>
プレゼンターのジェフ・ブリッジスが一人ひとりの女優にいかに彼女達の演技が素晴らしかったを告げるシーンは心を打つものがあった.皆彼の言葉を聞いて瞳をウルウルさせていた.
またも手ぶらで家に帰るアネット・ベニング.
13歳の時 『レオン』(仏題:Léon、英題:Léon: The Professional)のマチルダ役で映画デビューし一躍脚光を浴びたポートマンが、『スター・ウォーズ』新三部作でヒロインのパドメ・アミダラ等の役を経て、すごいの一言では表せないこの役をこちらが痛くなるくらいの思い入れで演じた.短い受賞スピーチの時間でここまでたくさんの人々に感謝したスターがいただろうかと思わせるほどうれしさを分かち合い、妊娠中のお腹をいたわったナタリー・ポートマンが本当に幸せそうだった.

 

助演女優賞 Actress in a supporting role

 

  • エイミー・アダムス(Amy Adams)『ザ・ファイター』
  • ヘレナ・ボナム=カーター(Helena Bonham Carter)『英国王のスピーチ』
  • メリッサ・レオ(Melissa Leo)『ザ・ファイター』
  • ヘイリー・スタインフェルド(Hailee Steinfeld)『トゥルー・グリット』
  • ジャッキー・ウィーヴァー(Jacki Weaver)『アニマル・キンダム』

<ノミネーション感想>
最近になってやっと彼女の良さが広まり、長年のメリッサ・レオ ファンは嬉しい限り.
映画の主役だったヘイリー・スタインフェルドがこのカテゴリーに入っている事と『ブラック・スワン』のミラ・クニスがノミネートされていない事に不満を感じる人がいるかもしれない.
<結果発表感想>
実力があっても認められないことの多い役者の世界.メリッサ・レオの番がやっと回ってきた.これを機会にもっといい演技を観客に見せてほしい.

 

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