2010年度(平成22年)興行収入10億円以上 洋画 リスト

日本映画製作者連盟(映連)Motion Picture Producers Association of Japan, Inc.(MPPAJ)により、映画産業に関するデータが発表されました.

2010年度(平成22年)興行収入10億円以上洋画
順位 公開月 作品名 邦題(原題) 興収
(億円)
配給会社 ダウンロード
1 12月
2009年
アバター
(Avatar)
156.0 フォックス 字幕
2 4月 アリス・イン・ワンダーランド
(Alice in Wonderland)
118.0 ディズニー 字幕
吹替
3 7月 トイ・ストーリー3
(Toy Story 3)
108.0 ディズニー 字幕
吹替
4 12月
2009年
カールじいさんの空飛ぶ家
(Up)
50.0 ディズニー 字幕
吹替
5 9月 バイオハザードⅣアフターライフ
(Resident Evil: Afterlife)
47.0 ソニー 字幕
吹替
6 7月 インセプション
(Inception)
35.0 ワーナー 字幕
吹替
7 1月 オーシャンズ
(Océans)
25.0 ギャガ
8 10月 ナイト&デイ
(Knight and Day)
23.1 フォクス 吹替
9 3月 シャーロック・ホームズ
(Sherlock Holmes)
21.6 ワーナー 字幕
吹替
10 7月 ソルト
(Salt)
20.5 ソニー 字幕
吹替
11 6月 セックス・アンド・ザ・シティ2
(Sex and the City 2)
17.4 ワーナー 字幕
吹替
12 4月 シャッター アイランド
(Shutter Island)
17.0 パラマウント 字幕
吹替
13 4月 タイタンの戦い
(Clash of the Titans)
15.8 ワーナー 字幕
吹替
14 8月 ベスト・キッド
(The Karate Kid)
15.2 ソニー 字幕
吹替
15 2月 パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々
(Percy Jackson & the Olympians:
The Lightning Thief)
14.2 フォクス 吹替
16 6月 アイアンマン2
(Iron Man 2)
12.0 パラマウント 字幕
吹替
16 10月 怪盗グルーの月泥棒 3D
(Despicable Me)
12.0 東宝東和 字幕
吹替
18 8月 魔法使いの弟子
(The Sorcerer’s Apprentice)
10.0 ディズニー 吹替

日本での公開が本国より遅れている為、アメリカでは2009年度 第1位の『アバター』が、日本では2010年度 第1位です.
ちなみに、『カールじいさんの空飛ぶ家』は、アメリカ2009年度 第5位、『シャーロック・ホームズ』はアメリカ2009年度 第10位.

2010年度アメリカ興行成績順位では、日本と順序が逆で、『トイ・ストーリー3』が第1位に輝き、『アリス・イン・ワンダーランド』が第2位です.
以下、『アイアンマン2』『エクリプス トワイライト・サーガ』(原題: The Twilight Saga: Eclipse)『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』『インセプション』『怪盗グルーの月泥棒』『シュレック フォーエバー』(原題:Shrek Forever After)『ヒックとドラゴン』日本では今年公開の『塔の上のラプンツェル』(原題: Tangled)と続きます.

© Walt Disney Pictures. All rights reserved.

国が違えば好みも違うのでしょうし、宣伝効果がどこまでうまいかという点にもかかっているでしょう.
アメリカでは評判のひどく悪かった『バイオハザードⅣアフターライフ』『セックス・アンド・ザ・シティ2』そして『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』がこのリストに入っているのは興味深いものです.
『セックス・アンド・ザ・シティ2』は、主演の四人がゴールデンラズベリー賞(Razzie Awards)最低主演女優賞を、作品がラジー賞最低スクリーンカップル/アンサンブル賞及び最低続編賞を取るといった不名誉に甘んじています.

その一方で、アメリカで大ヒットした『怪盗グルーの月泥棒』が日本ではあまり思わしくなかった事と、評価も興行成績もよかった『ヒックとドラゴン』がこのリストのどこにも見当たらない事が残念でなりません.
この二作は特に劇場の大きなスクリーンで3Dで観るのが一番効果的でした.もしどこかでまた機会があれば是非映画館に足を運んでいただきたいものです.そうでなければ、DVDが出ていますから是非ご鑑賞ください.

これからもっと増えてくる3Dは観客を呼ぶ要素につながるのでしょうか.
昨年3Dで出ている映画はすべて3Dで観ましたが、良かったものは先程述べた二作品だけで、他は後に2Dで充分だったと気づくものばかりでした.
ギミックだけを追うのではなく劇場での本当の醍醐味を求めて今年も皆さんで映画館に赴いてほしい思います.

配給会社や映画関係者は、興行収入次第で次の作品を創るか否かを決める事が以前に増して多くなってきました.不景気な為、好きな映画の続編を望んでもそれが出るとは限りません.
つい先日、『エアベンダー』『ガフールの伝説』『ソルト』『ベスト・キッド』『ナルニア国物語/第三章:アスラン王と魔法の島』について担当の方々に続編が出るのか聞いた所、まだ完全な所はわからないという返事ばかり返ってきました.
クリストファー・ノーラン監督が『インセプション』を自分の思うように創れたのも彼の『バットマン』シリーズが大ヒットして配給会社を喜ばせたおかげなのです.興行成績は映画監督が次に創りたいものをどうするかも左右します.

結局、観客であるあなたが映画の制作の有無を決めることになるのかもしれません.
素晴らしい映画をもっと観られるように、様々な作品を今年もご紹介させていただきたいと思います.

関連記事
ショッピング情報
Amazon ジャパン 外国映画のベストセラー
日本直販 オンライン 名作映画スーパーセレクションから海外ドラマまで
WOWOW ハイビジョンで最新映画を楽しもう!
DVD 宅配レンタルサービス 楽天レンタル