第85回 アカデミー賞 脚色賞、オリジナル脚本賞 ノミネーションと受賞者・受賞作品一覧

2013年2月24日 授賞式
受賞作品・受賞者は朱字で示されています.
 

脚色賞 Adapted Screenplay

 

  • Chris Terrio (クリス・テリオ)
    『アルゴ』(原題: Argo)
  • Lucy Alibar & Benh Zeitlin (ルーシー・アリバー、ベン・ザイトリン)
    『ハッシュパピー 〜バスタブ島の少女〜』(原題: Beasts of the Southern Wild)
  • デヴィッド・マギー (David Magee)
    『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』(原題: Life of Pi)
  • トニー・クシュナー (Tony Kushner)
    『リンカーン』(原題: Lincoln)
  • デヴィッド・O・ラッセル (David O. Russell)
    『世界にひとつのプレイブック』(原題: Silver Linings Playbook)

 

<ノミネーション感想>
【Snubs:ひじ鉄くらって、排斥、つまはじき、袖にされている!】
スティーヴン・シュボースキー (Stephen Chbosky)。
彼は、自身が書いた小説『ウォールフラワー』(原題:The Perks of Being a Wallflower)の監督・脚本を担当。
この映画はアカデミー賞のカテゴリーにひとつもノミネートされていない。

【予想】
『ハッシュパピー』のベン・ザイトリンにとって欲しい気もするが、『アルゴ』のクリス・テリオか『リンカーン』のトニー・クシュナーのどちらかであろう。
 
<結果発表感想>
テリオのベン・アフレックに向けた心にしみいるスピーチ。
アフレックが15年前に『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(原題:Good Will Hunting)でアカデミー賞脚本賞を受賞した事に触れていた。
そして、この賞をトニー・メンデズをはじめ33年前に事件に関わった人々に捧げている。

I want to dedicate this to a man named Tony Mendez. Thirty-three years ago, Tony, using nothing but his creativity and his intelligence, got six people out of a very bad situation.
And so I want to dedicate this to him and the Taylors and the Sheardowns and the people all over the world in the U.S. and Canada and Iran who use creativity and intelligence to solve problems nonviolently.
Thank you.

この「use creativity and intelligence to solve problems nonviolently」に注目してほしい。
これからも起こる多々の国際間問題を解決する上で必要なマントラだ。
今夜のテリオを見て、ペンを取り感動を呼ぶ物語がどこかで書き始められている事を祈る。
連鎖といこうか。
 

 

オリジナル脚本賞 Original Screenplay

 

  • ミヒャエル・ハネケ(Michael Haneke)/strong>
    『愛、アムール』(原題: Amour)
  • クエンティン・タランティーノ(Quentin Tarantino)
    『ジャンゴ 繋がれざる者』(原題: Django Unchained)
  • ジョン・ゲイティンズ (John Gatins)
    『フライト』(原題: Flight)
  • ウェス・アンダーソン&ロマン・コッポラ(Wes Anderson & Roman Coppola)
    『ムーンライズ・キングダム』(原題: Moonrise Kingdom)
  • マーク・ボール(Mark Boal)
    『ゼロ・ダーク・サーティ』(原題: Zero Dark Thirty)

 

<ノミネーション感想>
【予想・願望】
『ムーンライズ・キングダム』のウェス・アンダーソンにとって欲しい所だが、マーク・ボールの『ゼロ・ダーク・サーティ』における才能はすばらしい。
 
<結果発表感想>
これも驚き。
黒人に対する人種差別の用語並び立てた事で随分あちらこちらから批判を受け、暴力的表現の多い映画だからだ。
タランティーノのひょうひょうとしたステージへの登場の仕方は彼ならでは。
皆に感謝の意を述べ、会場にもちろんいないレオナルド・ディカプリオに向けて
「レオ、キミもだよ!」
と敢えて叫んだのは良かった。
このカテゴリーにノミネートされた書き手の質の高さを評価し、競争が楽しめたことを言う余裕も見せていた。
 

 

 

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